バレットジャーナルとは
バレットジャーナルとは、ノート一つペン一つで備忘録や日記、ToDoリスト等として運用できるノート術。
優れているのはそのカスタマイズ性で、基本ルールをマスターすれば、自分のあらゆる目標、体験などを「コレクション」という形で取り込むことができます。
全世界で流行しており、Googleの画像検索やインスタグラムなどでバレットジャーナル(Bullet journal、BuJo)を検索すると様々なバレットジャーナルの画像や運用一例が出てきて、流行っていることを確認できます。
日本でもこれまで何冊かバレットジャーナルの本は出てており、実際に自分も手に取ってみましたが、いまいちバレットジャーナルの本質に迫れていないというか、本の通りに運用しても馴染まなかったりしていました。
しかし、ついにバレットジャーナルの生みの親であるライダー・キャロル氏の手によるまさにバレットジャーナル公式本ともいうべき「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」が翻訳されたのでむさぼるように読みました。
著者について
著者はライダー・キャロルというアメリカ人で、バレットジャーナル考案者でありデジタルプロダクトデザイナーです。
この方がなぜバレットジャーナルを生み出すことになったかというと、ADD、注意欠陥障害であり、「注意が持続できない」、「衝動性が強い」ということから自らのタスクがうまく処理できず、ひたすら積みあがるような状態であったなか、一冊の紙のノートにスケジュール、日記、備忘録、ToDoリスト、スケッチブック等をまとめ、運用するようになると頭の中がクリアになり生産性が上がり、タスクをうまくまわせるようになったということです。
これがバレットジャーナルとなり、WEB上で公開したところ世界中で大ブームを巻き起こしました。
「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」の概要
「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」は、バレットジャーナル考案者自らの手による初の公式ガイドブックです。
バレットジャーナルの始め方からカスタマイズの方法まで、考案者がどういう意図でそれらを組み込んでいるのか。
バレットジャーナルは単なるノート術ではなく、自分を振り返り、不要なものを削ぎ落とし、本当に必要なものに集中して、着実に前進して自己実現を図るためのツールであることが、著者本人やその他のバレットジャーナルユーザーの実例や体験談をもって強調されています。
著者の哲学の書
単純なノート術にとどまらず、夢を叶えるためのヒントと心構えまでも学べるとても優れた自己啓発本です。
著者本人がADDであり、だからこそ試行錯誤の結果生まれたバレットジャーナルというシステムには、著者の人生哲学が随所に組み込まれています。
(振り返り、タスクの移動等)(より少なく、より効果的に)
バレットジャーナルは自分の過去と向き合い、未来の自分を描いて実現するためのツールです。
「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」は、自分でもバレットジャーナルで夢を叶えることができると思わせてくれる素晴らしい本です。
終わりに
手帳難民だった私は、最終的にバレットジャーナルに落ち着いてますが、日本で出版されている本や説明ブログを読んでも、肝心な部分が理解できていませんでした。
(なぜこのモジュールが必要なのか)
「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を読んでみてその疑問が氷解するとともに、バレットジャーナルの構成要素がどれも著者の深い洞察のもと生み出されていることが理解できました。
今の生活がしっくりきていない人には特にオススメです。