皆さんこんにちは。
文月(@fumiduki100)です。
先週の大雨により、自衛隊の部隊が佐賀県で災害派遣活動を実施しています。
自衛隊は本来国防のための組織ですが、戦場でも活動可能な自己完結性から、道路やライフラインの寸断された被災地においても活動が可能であり、それゆえ、自衛隊は災害派遣においても頼りにされています。
しかしながら、自衛隊が過酷な環境で活動するのは何も自己完結性というパッケージのみの話だけではありません。
地域の災害派遣では家族が被災した方も多くいると思われますが、それでも災害派遣を任務として赴かなければならない。
そのような使命感はどこからくるのでしょうか。
自衛官の心構え
自衛官の心構えとは、自衛官の在り方の指針として昭和36年に制定されました。
その内容は次の5つです。
- 使命の自覚
- 個人の充実
- 責任の遂行
- 規律の厳守
- 団結の強化
使命の自覚とは、国民の生命・財産を守るという意識を持てということ。
個人の充実とは、バランスのとれた立派な社会人でいるということ。
責任の遂行とは、与えられた任務を遂行のとともに、仲間を信じて自分の持ち場を守るということ。
規律の厳守とは、法令遵守、命令服従、命令する側も適切にして積極的に服従する環境を作るということ。
団結の強化とは、指揮官の統率の下、心を通わせて一心になるということ。
この自衛官の心構えは、自衛官であれば誰でも身にすりこまれているそうです。
自衛官の皆さんは、入隊してからこの自衛官の心構えを胸に教育や訓練、任務についているのですね。
繰り返し自衛官の心構えを教育され、訓練や災害派遣などの場で実践し、そして名実ともに身になる。
このような高い資質を個々の隊員が持っているからこそ、災害の現場において自衛隊が頼られるのではないでしょうか。
服務の宣誓
また、自衛官は入隊時に服務の宣誓を行います。
私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。
引用:自衛隊法施行規則(昭和二十九年六月三〇日総理府令第四十号)
やはり、そのほかの公務員と異なるのが「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め」でしょう。
自らの身をていして任務を行うと宣誓するのは自衛官以外ありません。
やはりこのような覚悟があるからこそ、危険のある災害の現場で自信を持って活動できるのではないでしょうか。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
災害派遣される事態とは国民の生命・財産が脅かされる時。
このような時こそ、日頃の訓練の賜物である高い実力をもって自衛隊が活躍するのです。
この度の災害派遣活動は継続していますが、誠にお疲れ様です。
引き続きよろしくお願いします。
本日もご覧いただきありがとうございました。