皆さんこんにちは。
文月(@fumiduki100)です。
料理をする方は料理の最初の一歩をどのように踏み出しましたか?
母親から手ほどきを受けて。料理教室に通って。仕方なくやる人、仕事でする人、いろいろあると思います。
私の料理の第一歩は、中学生のころに親がご飯を作らなくなったからw
はじめのうちはやむにやまれず料理をしていましたが、いつからか料理が楽しくなり、今となっては料理は趣味となりました。
休日のキッチンは私の癒しの場所です。
そのな私が今回ご紹介するのは、レシピ本というよりは料理の指南書とでもいうべき一冊「レシピを見ないで作れるようになりましょう」です。
2018年第5回料理レシピ本大賞の料理部門入賞受賞。
この本はレシピも載っていますが、その根底を成すのはいわゆる「コツ」と「考え方」。
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」を読むと、それまで凝り固まっていた料理に対する考え方がいい意味で崩れていき、肩の力を抜いて料理ができること請け合いです。
著者について
著者は有本葉子さん。
3人の娘を持つ料理家。
その他キッチングッズや調理器具のプロデュースを行っていたりもします。
料理家としてデビューを果たしたのは実に専業主婦業を20年以上もした後。
すごいバイタリティですね。
著書も多数あり、調理器具のプロデュースも行うことをとっても、食に関して非常にまじめに取り組んでこられたことが伝わります。
有元さんのプロデュースする商品には以下のようなものがあります。
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」の概要
「マーケットで見かけた旬の素材や、宅配で届いた野菜で、サッとおかずが作れたらいいと思いませんか?」
本書の冒頭は上のような言葉で始まります。
この本が目指すところは、
「自分の頭と目と鼻と舌を使って、鍋の中と相談しながら作る。そうすると、楽に自由に料理ができるように」 なるということ。
野菜、肉、魚などの食材ごとに、いくつか代表的なレシピを提示し、その「勘どころ」を伝える。
この本は文字主体ですが、有元さんの語りかけるような口調(あえて口調と表現します。)と相まって、頭のなかで調理の過程がカンタンに想像でき、出来上がりのイメージもとても美味しそうなものが想起されます。
すると、いてもたってもいられず、自分でもすぐに作りたくなる。
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」は料理初心者に向けた本に見えますが、普段から家族の料理を作る方にも新しい発見を与えてくれるでしょう。
レシピを見ないでつくれるようになるために
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」は、タイトルにある通り「レシピを見ないで作る」ためのコツを教えてくれるもので、いろいろ美味しそうなレシピもたくさん載っています。
ですが、この本のキモはレシピではありません。
「レシピは、道案内のナビゲーションに似ています。」と有元さんは言います。
「ナビに頼っていると、画面や音声ばかりに気をとられるから、状況を見なくなる。」
「料理もまったく同じです。レシピに頼っていると、鍋の中を見ることをせず、グラムとか何分とか、書かれている数字の通りに作ることになり、自分の感覚で作ることをしなくなってしまう。」
料理は人間にのみ許された特殊な技能です。
ただのカロリー摂取、栄養補給であれば食材を料理する必要はありません。
ですが、料理をすることによってただの食材がバラ色の素晴らしい料理に変わります。
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」に書かれている通り、料理は一生続くライフワークです。
この本で真の基本を身に着け、食材と向かい合って自分の頭と経験で料理の経験値を上げて限りある食事体験を素晴らしいものにする力を身に着けることは、自分の人生を豊かにします。
終わりに
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」は比較的最近の本です。
素材の味を活かす知恵に私自身も感銘を受けました。
味付けも極めてシンプル。
家庭料理の神髄をみた気がします。
特に揚げ物の項は、めんどくさそうなイメージの揚げ物のイメージを180度変えてくれます。
料理に興味を持った人、料理に疲れた人には是非おススメです。
本日もご覧いただきありがとうございました。