皆さんこんにちは。文月です。
本日も引き続き「世界全史」について見ていきたいと思います。
この一連のエントリーは、私の読書備忘録を兼ねています。
一つ前のエントリーはこちら。
本日からは第9章「地球規模の時代へ」に入ります。
本日は第一次世界大戦についてみていきます。
目次
大戦の勃発
1914年6月28日、ボスニアでオーストリア皇太子がゼルビア人の学生に暗殺される事件が起こります。(サラエボ事件)
ゼルビアに対しオーストリアは宣戦布告。
これをきっかけに、雪崩のように列強が参戦して「第一次世界大戦」が勃発します。
第一次世界大戦はドイツ、オーストリア、オスマントルコ、ブルガリアの同盟国側とイギリス、フランス、ロシアなどの協商側にわかれての大規模な総力戦となり、戦争の負担は、戦場にいる兵士だけではなく、弾薬や兵器を作る工場なども含め、全国民におよぶこととなりました。
ソビエトの誕生
第一次世界大戦の総力戦の中で、農業国ロシアでは食料の欠乏が広がり首都ペトログラードでは革命が起きてロマノフ王朝が滅亡、ソビエト(労働評議会)が成立します。(三月革命)
ソビエト成立後もロシアは臨時政府のもと戦争を継続しますが、そのような中でボルシェビキのレーニンが影響力を拡大し、臨時政府を倒して世界初の社会主義国家を樹立します。
ボルシェビキのロシアは単独でドイツと講話して戦争から離脱。
社会主義革命の波及をおそれた英、仏、米、日は軍を派遣してロシア内の反革命を支援します。
これに対しロシアの革命政府はコミンテルンを組織して世界の革命運動を支援する事でこの危機を乗り切ろうとしました。
大戦集結と戦後体制
第一次世界大戦でアメリカは当初中立を守っていましたが、その工業力はフル稼動でイギリスなどを助けていました。
1917年、ドイツが中立国の船舶でも無差別に攻撃する「無制限潜水艦戦」を宣言すると、アメリカはドイツに宣戦布告、戦争に加わります。
アメリカが戦争に加わるとパワーバランスは崩れ、第一次世界大戦はドイツの敗北により集結します。
ドイツ敗北後の世界は、英仏によるドイツへの報復です。
講話条約によりドイツはすべての植民地を放棄させられ、天文学的な賠償を払わされる事になりました。
この講話条約によりドイツにはすさまじい経済危機が襲い、結果としてヒトラーの出現につながっていきます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
第一次世界大戦にアメリカが参戦した結果、世界の中立はヨーロッパからアメリカにシフトする事となりました。
また、ロシアでの社会主義国家の成立により、第二次世界大戦後、冷戦集結まで続く東西の対立軸が出来上がりました。
本日もご覧いただきありがとうございました。
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