皆さんこんにちは。文月です。
本日も引き続き「世界全史」について見ていきたいと思います。
この一連のエントリーは、私の読書備忘録を兼ねています。
一つ前のエントリーはこちら。
本日は第9章「地球規模の時代へ」から、第二次世界大戦についてみていきます。
目次
ヨーロッパの戦い
第二次世界大戦の直接的なきっかけは、ドイツによるポーランド侵攻です。
これにより、それまでヒトラー・ドイツに対して譲歩を重ねてきた英仏がドイツに宣戦布告して第二次世界大戦が始まりました。
宣戦布告からしばらくはドイツと英仏はにらみ合うだけの「奇妙な戦争(ファニーウォー)」が続きますが、ドイツが突如としてデンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギーに侵攻し、そのままフランスに流れ込んでパリを占領してしまいます。
その後のドイツによるイギリス上陸は成りませんでしたが、ドイツは今度はソ連に矛先をかえて電撃的に侵攻を開始します。
一年目はドイツはモスクは目前まで迫るもののロシアの冬に阻まれ停止。
二年目は目標を南部にかえて侵攻を継続しますが、「スターリングラードの戦い」でドイツ軍第六軍30万人が壊滅。
これにより戦局が逆転して、ソ連がドイツに迫っていきます。
ドイツは東方でソ連と戦いながら、反対側の大西洋側では英米等の連合軍がフランスのノルマンディーに上陸したことによって第二戦線が作られ、ドイツは東西から追いつめられます。
最終的には、ベルリンが陥落する中ヒトラーは自殺し、ドイツの敗北によってヨーロッパでの戦いは終結しました。
アジア・太平洋における戦い
世界恐慌の影響で大打撃を受けた日本は、中国東北部の満州に活路を見いだし、満州に進出します。
日本の関東軍は、満鉄(日露戦争で獲得した地域に建設した鉄道。南満州鉄道)を自作自演で爆破し、これを軍閥の一つであった張学了の軍の仕業として軍事行動を起こします。
満州事変です。
関東軍はわずか5ヶ月で中国東北部を制圧し、そこに清の廃帝であった溥儀を担ぎ出して執政とした「満州国」を建ててしまいます。
満州国の成立により、中国人の間に「亡国」の危機感が広がり抗日の動きが強まります。
そのような中、「廬溝橋事件」が起こり、日中戦争が勃発します
日中戦争は日本の連戦連勝でしたが、どんなに都市を攻略しても、首都を制圧しても戦争は終わりません。
日本は中国の民族意識を読み誤り、泥沼の戦闘が続いていくことになります。
日中戦争に悩む日本の状況は、中国進出を狙うアメリカにとっては好都合でした。
日本は「日独伊三国同盟」を結び、ソ連との間に「日ソ中立条約」を結び、独ソ戦が始まると中国の補給路を断つためフランス領インドシナに進駐、それに対してアメリカは「日本軍の中国撤兵」を求め、撤兵されない場合は「屑鉄と石油の禁輸措置」をとると通告します。
日中戦争継続のためには、東南アジアから石油を調達しないといけなくなった日本は、アメリカをはじめとした連合国に対して戦争を始めることとします。
当初日本はイギリス領マレーと真珠湾に攻撃侵攻を開始します。
日本がアメリカと開戦すると、同盟を結んでいたドイツもアメリカに宣戦布告、アジアとヨーロッパの戦争がつながることになります。
日本のはじめこそ快進撃を続け太平洋に広く展開しましたが、「ミッドウェー海戦」で主力空母四隻が沈没して敗退すると、その後はアメリカの物量に後退を続けることになります。
最終的には、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下など、アメリカは日本を徹底的に痛めつけ、日本は廃墟と化してアジア・太平洋の戦いは終わりました。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ドイツ、日本の敗北により、ヨーロッパではソ連が、アジア・太平洋ではアメリカがそれぞれ台頭し、後の冷戦につながります。
第二次世界大戦は「民主主義対ファシズム」の文脈で語られますが、複雑な要因が絡み合った世界戦争でした。
本日もご覧いただきありがとうございました。
関連するエントリーはこちらから。
世界全史 「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力 /日本実業出版社/宮崎正勝 |
||||
|