皆さんこんにちは。
文月です。
私は読書が好きですが、読んで本当に自分の血となり肉とできた本はほとんどありませんでした。
「これはいかんなぁ」と思っていたところに出会ったのが本日紹介する浅田すぐるさんの「紙1枚!独学法」です。
すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法 /SBクリエイティブ/浅田すぐる |
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本日は、本書について紹介していきます。
著者について
「紙1枚!独学法」の著者は浅田すぐるさん。
「1枚」ワークス株式会社代表取締役。
最初にトヨタに入社し海外営業部門で働きます。
米国勤務やグローバル企業ウェブサイト管理業務などに従事したのち株式会社グロービスに転職を経て、独立しています。
著者はトヨタ時代から業務に関する問題意識を持ち続け、そこから独自のメソッドを確立していっています。
本書の他にも複数の著書があり、特にデビュー作である「トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術」は2015年の年間ランク4位のベストセラーとなっている実力派でもあります。
「紙1枚!独学法」の概要
さて、本書「紙1枚!独学法」では、著者の学習法をアウトプットしたものとなっています。
「なぜ、学んだことがすぐに活かせないのか」という問題認識のもと、物事や学びの対象から「本質」を掴み、行動に移すノウハウの伝授が本書のテーマです。
そのため、本書の構成は「初伝」、「中伝」、「奥伝」として、徐々にステップアップできるように工夫されています。
読み進めるごとに内容は高度化しますが、キチンと著者のいうとおりに手を動かせばついていけるようになっています。
どうすれば学習や読書を自分の血肉にできるか
本書では、学びの内容を「20字」で要約することをすすめています。
なぜなら、日本語は20字もあれば要約できるから。
また、要約を意識する事で情報を整理し、考えをまとめることもできるから。
著者は、
現在は、「学び」が「消費」になっている時代
と言います。
あらゆるテーマがテレビやインターネットで手軽に学べてしまう。
このため、学びがお手軽な消費行動となってしまった。
著者は「消費」型の学びから「投資」型の学びを呼びかけます。
そのために必要なのが「目的」。
目的を明確にする事により、必要な情報の取捨選択が容易になります。
本を読んだりセミナーに参加しても仕事に活かせない人は「目的」が曖昧になっているそう。
自分も心当たりがあります(^_^;
そこで本書では、目的を常に意識し、学びを20字に要約するためのフレームワークを提示してくれます。
上記が、本書を読んで私が実施してみた本書の20字での容易です。
「P?」というのは本書を読む目的です。
私は、「学習・読書を自分の血肉とするため」という目的を掲げました。
その下にある枠は、本書を読んでの「目的に応ずるキーワード」です。
枠は16個ありますが、著者は8個以上埋められれば問題ないといいます。
16個以上キーワードがあった場合は、まとめるための情報が多くなりすぎるので強制終了したほうが良いようです。
これらのキーワードを赤ペンで似たような言葉や繋がる部分を丸で囲ったり線で繋ぐなどしてグルーピングしていきます。
この作業が、最後の「20字にまとめる」に直結します。
上記作業である程度考えがまとまってきたら、最後の「1P?」に一文字ずつ埋めていきます。
「1P?」は1Phrase=ワンフレーズで言うと?ということ。
これにより学びを要約します。
私は本書を「学習・読書を自分の血肉とするため」という目的のもとに読み、そのためには「他者貢献を念頭に、他人への説明、具体的行動を意識」する事が重要であると結論しました。
要約する事自体は慣れてないせいもあり、とても難しいものがありましたが、目的を明確にして読むことによってたった一回の読書なのにこれまで以上に頭の中に本の内容が入ってきました。
この作業を繰り返すことにより、そのうち頭の中で自然とこういう読み方ができるようです。
その域に達するよう、この「20字」の要約を続けていかなければなりません。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
本当であれば、この20字の要約の後に「3Qアウトプット」や「「1枚」コントリビューション学習法」なども紹介されています。
今回実施してみて、本書のメソッドは実用性の高いものだと感じました。
後は、このメソッドをそれこそ「自分の血肉とする」事が必要です。
そのためには、何よりも反復と継続が重要ですね。
本日もご覧いただきありがとうございました。
すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法 /SBクリエイティブ/浅田すぐる |
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